仮定法の文法おさらいと直説法①

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_人人人人人_
> 直説法 <
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<本文>
仮定法とは
現実にはありえないこと、実現不可能なことを表現する用法
→ 過去の反省、振り返りのイメージ 今更変えられない
→妄想を語る時に自分の発言が「妄想」であるとハッキリ伝えるために「仮定法の公式」が必要になる
→「あの時電車に乗れてたら、授業に間に合ってたのになぁ」

直説法とは
実際に起こる可能性が高く、現実に起こりうることを表現する用法
→こっちの方が普通に生活してたら使用頻度が高そう
→「電車に乗り遅れたら、授業遅れちゃうんだぜ ピンチだぜ」

両者のイメージ
1. やるつもりです
やるつもりでした
2. やればできる
  やればできた
それぞれ上が直説法、下が仮定法となる

〔仮定法の公式①〕
基本は1つ前の時制を取る、また助動詞の過去形が仮定法には必須(直説法との違い)
1. 仮定法過去
If s 過去形, S would 原形
→訳すときは現在で
→「もし〜ならば•••だろうに」
2. 仮定法過去完了
If s had 過去完了, S would have 過去完了
→訳すときは過去で
→「もし〜だったら•••だったろうに」

例文
1. If he made it to the bathroom in time, he wouldn't shit himself.
→「もし彼がトイレに間に合うならば、漏らさないだろう」
→話者は漏らすと思っている
→「熱があったら学校いかないのに」みたいなのもこっち
2. If he had made it to the bathroom in time, he wouldn't have shat himself.
→「もし彼がトイレに間に合ってたら、漏らすことはなかっただろうに」
→こっちの方が使用頻度高そう

備考
仮定法はあくまで仮定で妄想なので、現実の時制で考えると裏返して理解する必要がある
「あの電車に乗れてたら、間に合ったのになぁ」→「あの電車に乗れなかった、だから間に合わなかった」

〔仮定法の公式②〕
前後の節で時制が異なる混合文の場合
1. 仮定法過去完了+仮定法過去
If s had 過去完了, S would 原形
→シンプルに合体させただけ 大体は後ろに現在の時間を表す表現が入る nowとか
→「もし(あのとき)〜ならば、(今は)•••だろうに」

例文
1. If he had made it to the bathroom in time, he wouldn't shit himself now.
→「もし彼がトイレに間に合っていれば、今頃は漏らすこともなかったでしょう」
→混合文にする難易度と表せる表現の幅があんま噛み合ってない気がして使いづらいが自然になってる気もする...?
→「あんとき宿題やっときゃ、今頃になって困ることもなかったでしょうに」みたいな文とかは混合文にジャストフィット
→つまり母親の小言で多用される説

〔仮定法の公式③〕
未来の妄想に用いるのが仮定法未来、もしくは直説法 実現可能性の高さでどちらを用いるか決まる ここでは仮定法未来について
1. If s should 原形, S would 原形/命令文/S willなど
→ 1%ぐらいあり得るけど基本ありえない場合
→万一ありえるので主節にwould(助動詞の過去形)以外の命令文や直説法がくることが許されている
→命令文が多い
2. If s were to 原形, S would 原形
→ 実現可能性に関係なく完全に妄想
→絶対にありえないこと、というよりは「仮にね仮に」という時に使われる
→「もし石油王になったら何する?」「こっから落ちたら死ぬわな」「生まれ変わったらワカメになりたい」
→要は貴様らが𝕏(Twitter)でしてるような与太話に使える

例文
1. If you should need any help, just let me know.
→「万が一助けが必要なら、すぐに知らせてくれよ」
→日常会話でそれなりに使いそうなので覚えておいて損はない
2. If I were to become an oil king, I would spend millions of dollars on all kinds of social games.
→「もし俺が石油王になったら、あらゆるソシャゲで億単位の課金をするだろう」
→石油王、なりたい
→石油王の英語表現は何故か大量にある

〔直説法の公式〕
1. If s 現在形, S 現在形/命令文/未来形
→一番最初に述べたように多分一番よく使う
→仮定法に比べてシンプルなので会話でも使いやすい
→ゲームや広告で一番よく使われていると思う
→時や条件を表す副詞説のifとかもこれ

例文


これ参照 続く文に色んなパターンがあって分かりやすい

総括
現在のことについてもし〜なら
直説法(可能性高)か仮定法過去(可能性低)
未来のことについてもし〜なら
直説法(可能性高)か仮定法未来(妄想)
過去のことについてもし〜なら
仮定法過去完了(反省、回顧)

②ではより細かい仮定法と直説法、仮定法現在についてまとめたい