アメリカで使用されている単位、表記と使用感覚

f:id:pazudoraudon:20230912203419j:image
アメリカンもまた尺貫法に同じ気持ちなのかもしれない
<本文>
アメリカに行って真っ先に問題になるのはおそらく単位だろう 何に於いても日本で使われている単位と悉く違うのだ 外気温を見ても道の距離を見ても脳が悲鳴を上げるし高さ制限なんてぱっと見じゃまず理解できない しかし郷に入っては郷に従うべきであるのである程度は覚えるしかない 分からないよ〜と泣いていても過酷なテキサスじゃ生き残れない そのまま荒野の骸になるしガラガラヘビに食べられるだけだ 自由の国だが自己責任の国でもあるのだ ということで以下色んな単位

前提 
小数は基本使われないので 1/2 mile とかの表記になる
英語の単位は2以上は複数形の表記になる
1 inch → 2 inches
特殊変化
foot→feet
以下の()内は単位記号 複数あるものもある

高さ・距離 
高さや身長はインチ(in/″)とフィート(ft/ ′)、長距離はマイル(mile/ml〔英〕)、短距離はヤード(yd)が用いられる 
メートル法換算
1in=2.54cm→約2.5cm
1ft=30.48cm→約30cm/0.3m
1yd=0.9144m→約0.9m/1m
1mile=1609.344m→約1.6km(重要!!!!)
ヤーポン換算
1ft=12in(なんで10じゃねぇんだよとキレてはいけない)
1yd=3ft(まだ分かる...?)
1mile=1760yd(とてもキリが悪くてびっくりする)
所感
1ヤード約1mぐらいでざっくり覚えとくと咄嗟のナビもわかりやすい 身長の話だと180cmが6ftなのでそれ基準に大小把握してた 1マイルは1.6かけるとkm になる これは運転中とか必須技能 これだけ覚えて帰れ 他はググればどうとでもなる というかマジでこれだけ使用頻度ダンチ

重さ・重量 
基本的にはポンド/パウンド(lb)だがオンス(oz)もある 量り売りのイメージだと1ポンド幾らみたいな ハーフ・ポンドやクォーター・ポンドもある やっぱり分数 体重にも当然使われる
メートル法換算
1oz=28.349523125g(頭おかし)→約30g
1lb=453.59237g(頭おかしい)→約450g/0.5kg
ヤーポン換算
1lb=16oz(中途半端!!!!)
所感
ポンドはパウンドの方が発音近い パウンドケーキとかね 英通貨の単位も綴りが全く一緒のポンドなので少しややこしい ステーキでよく聞く1ポンドステーキは大体450gとなる というかポンドの表記がlbなの初見殺しすぎる オンスはオンスで液体量にも使われたり常衡(常用)、トロイ衡(貴金属用)、薬衡(薬用)の3種にそれぞれオンスという単位がありめちゃくちゃめんどくさい とりあえず1lbが500g/0.5kgぐらいざっくり覚えとけばいいんじゃないでしょうか 100lb?ああ50kgぐらいね...みたいな

温度 
日本は摂氏(℃)だがアメリカは華氏(°F)だ エアコンの温度管理はまだいいとして料理でこれ表記だと脳がバーストする
比較
0℃=32°F
100℃=212°F
備考
32°F(0℃)以下の氷点下は below freezing、212°F(100℃)の沸点はboiling point
換算
°C=(°F-32)×5/9
°F=°C×9/5+32
...無理ですね
めちゃざっくり計算するなら
°C=(°F-30)×1/2
°F=℃×2+30
所感
物理思い出しますね 華氏使うのは当然として温度を言うときはdegreesを使う 36.8°FならThirty-six point eight degreesとなる 
換算に関してはこれ暗算できる人はインド人なので大まかな目安だけ覚えて後は換算サイトに頼ろう!ホテルとかだと表記切り替えられたりするし大体あっちは冷房がバカみたいに効いている 部屋入って72°F(22.2℃)とかでびびった アメリカの平熱は98°F(36.7℃)あたり 気温で言うと3桁いくと猛暑みたいな感覚 テキサスでは連日3桁で104°F(40℃)いく日もあった

体積・液体量 
主にガロン(gal)が使われる が調理器具にはクォート(qt)が使われていたりビールやベリー類がパイント(pt)で表示されてたりする また液量オンス(fl oz)もある
備考
液量や体積に使われる単位はアメリカとイギリスで量が異なりアメリカ表記内でも米液量と米乾量がある うーんこの パイント(pt)は日本では如何なる場合でも取引・証明に使用することは禁止されている(wiki書き文字) 文言強くて草
メートル法換算
1fl oz=29.5735ml(😢)→約30ml
1pt=473.176473ml(😫)→約470ml/500ml
1qt=0.946352946L(🥹)→約1L
1gal=3.785412L(😭)→約4L
ヤーポン換算
1gal=128fl oz(何故!!!!)
1gal=8pt(...)
1gal=4qt(まぁわかる)
所感
色々ややこしい!!! 液量オンスはほとんど使われない 単位が小さすぎるものあるが名称がややこしいから? クォートは名称からも分かるようにガロンのクォーター(1/4)で作られた表記

面積 
㎡や㎢と法則は一緒で平方インチ(in²/sq. in.)、平方フィート(ft² /sq ft/⏍)、平方ヤード(yd²/sq yd)が用いられる エーカー(ac)もある 建物の面積は平方フィート(スクエア・フィート〔sq ft〕)、デカい土地はエーカー(ac)が多い
メートル法換算
1sq.in.=645.16m㎡→約650m㎡
1sq ft=929.0304c㎡→約1000c㎡/0.1㎡
1sq yd=0.83612736㎡→約1㎡
1ac=4046.8564224㎡→約4000㎡/1200坪/0.4hr
ヤーポン換算
1sq ft=144sq.in.
1sq yd=9sq ft
1ac=43560sq ft/4840sq yd(デカ過ぎ)
所感
あんま使わんかった儂は エーカーが広さ自慢でよく出てくるぐらい 1エーカーはサッカー場1つ分 これ覚えとくと広さ紹介も直感的にわかりやすい 100エーカーの森はめちゃくちゃデカいことがわかる

速度 
こちらもkm/hと感覚は一緒でマイル/時(mp/h)が使われる mp/hはmiles per hourの略
換算
1mp/h=約1.6km/h
1km/h=約0.6mp/h
40mp/h=約65km/h
70mp/h=約110km/h
所感
距離の項で記した通り1.6倍すれば良い 州と地域によって法定速度が変わるが大体速い 国土がデカく道まっすぐだからかな 多くの州で70mp/h(113km/h)〜75mp/h(121km/h)らしい めちゃくちゃ速いな 野球とかは100mp/h(160km/h)超えるとよく盛り上がる

こぼれ話 
アメリカと隣接するカナダは度量衡がだいぶややこしいらしい 国はメートル法を1970年に導入しているがアメリカが近いためごちゃ混ぜに使われているとか スーパーの量り売りはポンドが主流、長さの単位も長年の慣習からヤーポンが多く使われてる 身長体重で言えば会話だとフィートインチだけど医療関係書類だとcm、kgの表記になる 脳バーストするわ